「この人はな自分の話ばかりするのか」−こっそり他人の正体を読む法則−

アメリカでもっとも有名な陪審コンサルタントの著書。円滑な社会生活を送るためには、相手をよく観察し相手のことがよくしる必要がある。この本は、相手を観察して、深く相手のことを知るための本。
この本の中で、気に入った部分を以下に引用する。

人を読む準備

  1. 人と接する時間を増やすこと。人を理解することを学ぶには、これが一番いい方法だ
  2. 立ち止まって、見て、聞く。忍耐と注意をもって相手をじっくり観察する
  3. 自分のことも相手に見せるようにする。相手に自分の心を開かせるには、まず、自分が相手に対して心を開かなければならない
  4. 自分が相手に何を求めているのかを確認する。相手に求めているものがわからなければ、それだけ失望することも多い
  5. 客観的になるように努力する。客観性は「人を読む」上でとても重要なことだが、ここにあげた七つのポイントの中で一番習得しにくいものでもある
  6. 偏見を持たずに、少しずつていねいに見ていく
  7. 決断を下し、行動する

性格を決める三つのポイント

  1. 思いやり度
  2. 育った環境
  3. 人生への満足度

すばやく決断するために
即断を下さなければならないときに、SPEEDという即断の方法を使っている。…
SPEEDは、

  1. 全体に目を通す(Scan)
  2. 取り出す(Pare)
  3. 拡大する(Enlarge)
  4. 評価する(Evaluate)
  5. 決断する(Decide)

その他、人を見るときに重要な点

  • 行動のパターンを発見する
    • 極端な特徴を探す。
      • パターンから、外れるものはなにか?
      • 一時てきなことなのか、いつものことか?
      • 本人がコントロールできるものか?
  • 選択的特長*1、非選択的特長*2かを区別し、選択的特長で相手の性格を判断する。
  • 話の内容だけではなく、動作をよく観察すること
  • 直感を大切にする。直感とは、過去の記憶の蘇り。直感を鍛えるには、以下の手順で行う。
    1. 直感が働いたら無視してはいけない
    2. 直感の内容を見極める
    3. 証拠を吟味する
    4. 自分の理論を検証する。

*1:意図的かつ、意識的

*2:遺伝的あるいは育った環境によるもの、または、ある状況に対するコントロール不可能な反応